一歩入れば戦前からある渋い路地だらけでラビリンスな町「旭町」

まさに迷路と言っても過言ではない昔ながらの路地がたくさんある「旭町」を紹介します。

高知市旭町からこんにちは。

狭い路地をぶらりと散歩するのが大好きな編集長の小川です。

高知でも例外なく戦争中に空襲がありました。そして、戦後すぐに「南海地震」が発生したのです。この2つの震災があったため、古くからある多くの貴重な建物が消失してしまったのです。

しかし、旭町、中須賀町はその「空襲及び震災」で大きな被害をうけることがなかったため、今でも戦前の前のままの古く狭い路地が残されています。そんなラビリンスな「旭町&中須賀町」をぶらりしてきました。今回は前編で「旭町」から紹介したいと思います。

 

人がすれ違うのも難しいほど入り組んだラビリンスな町

スタートはこの100年近い歴史のある「旭小学校」。

なんとも渋い門構えが特徴。この旭小学校のまわりも「迷路」のような路地がたくさんあり、路地で子供たちとよくすれ違います。子供たちにとっては、車もバイクも走れない路地が「安全」な通学路なんですね。

 

高知にきて4年ちかくが経ちますが、いまだに袋小路にぶつかり引き返す羽目になることもあります。

それだけ複雑な路地がいまだに残っているというのがこの旭町の下町情緒あふれる魅力だと思います。こういう路地を高知の小学生たちがわいわいはしゃぎながら登下校している姿を見ると、今がまだ昭和なんじゃないかと疑ってしまいます。

 

しばらく旭小学校から路地を歩いていると「5差路」にやってきました。

こういう路地で5差路なんてめずらしいですね。きっと小学生たちもここで各々の家へ別れて向かうことでしょう。

ちょっと前までは自販機のあった場所に2匹の狛犬がいたんですが、今では自販機の向きがかわり狛犬がいなくなってしまいました。昔は神社でもあったのでしょうか。

 

路地から一度出て、電車通りへ平行して流れている旭川にやってきました。ここも車通りが少ない川沿いの登下校道となっています。

ドブ川なんですが、ゴミもなく、透明度の高い綺麗な川です。こういうところをみると高知なんだなあって思います。むかし、わたしが住んでいた地元(東京都世田谷区)のドブ川はめっちゃ汚かったんで、こんなドブ川を見るだけでわくわくしちゃいます。

 

この付近に「蛍橋」があり、路面電車の駅も「蛍橋駅」といいます。

きっと、この旭川にも昔はたくさんの蛍がいて、橋から蛍を眺めていたんでしょうね。

その蛍橋のすぐ近くにある「蛍橋文具店」。中をちょこっとのぞかせてもらいましたが、わたしの大好きな「なんでも商店」でした。基本的には文具関係を販売しているんですが、お店の前では野菜も売っています。

 

この手書きのPOPいいですねー。「たくさんで食べきれませーん」という店主の性格が伝わってくる文章と、「5円」という値付け。もうなんでもありな感じがします。

さてどんなきゅうりがとれすぎたんでしょうか。

 

スーパーなら売り物にならないような露地栽培の規格外品ですね。でもきゅうりが曲がっていたとしても、これが1本5円なら買いますよね。っていうかもう完全におすそ分け状態。こんなゆるーいところも高知の魅力だと思います。

 

こちらは酒屋ですね。近くにコンビニがないので、お酒以外にも食品を取り扱っているようです。

高知市では地元のひとが必要なものなら、お店のジャンル外のものも販売するのが普通のようですね。こういうお店には何度も入りますが、ほんとなんでも置いてあってびっくりさせられることがありますよ。

 

その酒屋の前に設置してある自販機。やっぱりありましたね、、、「ひやしあめ」。

高知に来たことがないひとにとっては「ひやしあめ!?」って聞くと驚かれます。「飴が飲み物!?意味不明!?」ってな感じ。

まあ高知県民も毎日飲むわけではありません。お祭りに行った時に屋台があって、そこでたまーにひやしあめを飲むぐらいでしょう。もしかしたら毎日欠かさず飲む「ひやしあめLOVE」なひともいるかもしれませんね。

 

旭町は家のすぐとなりを川が流れています。たまに子供たちが川沿いで遊んでいる風景がなんとも言えず下町風情があり素敵です。

今でこし透明度があり綺麗な旭川ですが、以前は生活排水や工場排水で付近の住民たちは悩まされていたそうです。今の旭川からは全く想像ができません。

 

旭町には、ところどころに商店があります。商店街っていうほどではないのですが、結構ふつうに営業しているお店があります。

こちらは北浜商店さん。いつもうなぎを焼いているので、北浜商店の前を通るとうなぎの焼けたとてもいい匂いが空腹のお腹と鼻を刺激します。

次の土用の丑の日は北浜商店のかば焼きを買ってみようと思います。

 

古くからある路地もなくなりつつあります

旭町も少しずつ開発が進んでいます。

防災や耐震ということで考えればとても脆弱な町なんだと思います。高知市が町の整備を行うのもわかります。

今まであった路地がなくなり、綺麗な広い道になり、新しい家が建つ。そこだけをみたら「旭町」なのかどうかわからない。

そんなどこにでもある住みやすく綺麗な街へと着々と進んでいる「旭町」。開発が悪いと言っているのではなく、この風景がなくなってしまうのが寂しいんです。この路地を友達と一緒に登下校した記憶は、その路地があるからこそ思い出されるのだと思います。

こうやって、少しずつ思い出のある路地や建物がなくなり、「厚み」のない高知市になっていくんだと思います。

寂しいですが、「高知。おまちRASHISA」の編集長小川は、完全に消えてしまう前に記録にとどめておきたいと思っています。皆さんがこういう場所が高知市にもあるんだと知っていただければ幸いと思っています。

 

横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「よさこい、お酒に寛容な県民性、高知らしいレトロな建物」が大好き。サラリーマンをしながら日夜執筆活動をしています。次の世代へわたしの好きな「高知らしさ」をバトンタッチするためにウェブジャーナルを運営中。趣味でトレランをしています。

毎日のようにどこかで「思い出」の積もった場所が消えている高知市

まもなく消えてしまう前に残しておきたい中須賀町の戦前からの風景

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