高知市越前町からこんにちは。
サッカーより野球好きの編集長小川ですが、サッカーワールドカップで惜しくも8強にはなれなかったベルギー戦はライブでTV観戦し感動しました(朝早くて眠たかったですが)。
ぜひ4年後の大会では次世代の日本代表選手が先輩たちの後を継いで8強入りしてほしいと思います。
さて、今日は高知城のすぐ西にある越前町へ行ってきました。ここには高知市でもわずかしか残っていない昔ながらの「銭湯」があるのです。レトロ好きの編集長小川にとって、商店街に銭湯があるだけでわくわくしてしまいます。
江戸時代に築城奉行の百々越前守綱家(どどえちぜんのかみつないえ)が住んでいた

この越前町の名前の由来である「百々越前守綱家(どどえちぜんのかみつないえ)」。
築城の名手と言われた武士で、篠山城(兵庫県)、江戸城の築城に関わったとされています。その百々越前守綱家(どどえちぜんのかみつないえ)が住んでいたのがこの高知市越前町なのです。
そんな功績を残した人物の名前が由来となっている越前町。ここには昔ながらの商店街がまだ残っているのです。精肉店、鮮魚店が頑張っている商店街はきっとまだ元気な証拠。
なにより「銭湯」がまだ現役で営業している商店街なのです。
銭湯のある風景が古きよき高知の雰囲気を残してくれている

こちらが今も現役で銭湯をつづけていらっしゃる「清水湯」さんです。
壁は木造ではなくタイル張りで新しい雰囲気を出していますが、看板は当時のままの様相ですね。こういう銭湯の看板ってほんと少なくなりました。小学生のころのわたしは、家にお風呂があるにも関わらず親にねだって月1回ほど銭湯に行っていました。

この価格もわたしが小学校のときに払っていた時と多分おなじだと思います。スーパー銭湯が千円以上するなか、400円で大きい湯舟につかることができるのは、ユニットバスしかないような学生たちにもうれしいでしょうね。

懐かしいこの下駄箱。
なぜか木製のカギを斜めに差し込むんですよね。レトロ感満載でとてもいい雰囲気を醸し出してくれています。

今日は清掃中だったみたいなので、男湯のなかをパシャリと1枚撮影させてもらいました。
清掃中のため、撮影はここまでですが、もう脱衣場の雰囲気は昭和初期のような感じですね。編集長はもうわくわくドキドキがとまりません。

今ではほとんどのアパートに「ユニットバス」がついており、わざわざ銭湯に通うというひとが減ってしまいました。しかし、わたしが小学生のとき、銭湯へ行けば近所のおじさんやおじいちゃんたちがおり、お風呂で友達と騒いだりしているとちょっと怒られたこともあります。
核家族になり、近所づきあいも疎遠になりつつある今。地元の住民同士の社交の場所としてとても大事な役割を果たしていると思います。
わたしも今度「清水湯」さんへ行ってみたいと思います。
清水湯の情報
住所 〒780-0929 高知県高知市桜馬場6−8
電話 088-873-0050
営業時間 14時30分~23時30分
定休日 火曜日
清水湯のFacebookページ 清水湯~高知市のおふろ屋さん~
元気な商店街はお肉屋と魚屋が元気!!

わたしの過去の経験上、お肉屋と魚屋に元気のある商店街へはお客さんがくると思います。料理をされる主婦(主夫)の方にとって、生鮮品はただ「安ければいい」というわけではないはずです。
ましてや子供がいれば少しでも「安くて新鮮で美味しいもの」を求めるはず。近隣に住むひとにとって、信頼できる生鮮品を提供してくれるお店があるということはとてもこころ強いものなのです。

こちらは「鮮魚の山本」。店主が楽しそうに仕事をされていました。
こまめに商品を整え、売り場全体を清潔に保たれているのを見ると、店主の生鮮品に対する思いが伝わってきますね。こういう店主との会話を楽しむために来店するお客さんもきっと多いと思います。

こちらは精肉店。
「鮮魚の山本」の目の前にあるお店です。

「山重食肉」さんです。
「食品衛生優良店舗」ということで、2度ほど受賞されているようですね。また、BBQ用セットの貸し出しを無料でされているとのことです。お店のまわりも清潔に保たれていました。
「鮮魚の山本」、「山重食品」ともに元気のある個人商店だと思います。
名もなき商店街のすがた
越前町にあるこの商店街では、どこを見ても「〇〇商店街」という名前を見つけることができませんでした。ウェブで検索しても「商店街振興組合」が見当たりません。
決して大きな商店街ではないため、振興組合なしで個人商店が協力してお店をつづけていらっしゃるのだと思います。

観光客が多く訪れる帯屋町アーケードでは、次々と新しいお店がオープンしています。
昔ながらのお店が廃業し、居抜き物件として新しいお店がオープンするというサイクルが少しずつ加速しているように思えます。
しかし、観光客が訪れない地元客のみの商店街では、ほぼ新陳代謝が起こりません。お客さんは近所の常連さん。経営的にも儲かる商売ではないと思います。
それでも、昔ながらの面影を残しながら、営業を続けているお店がたくさんあるのです。

昔から高知市民の胃袋を支え続けてくれていた商店街。
地元に根付き、お客さんとは何十年という長い年月を経て信頼関係を築いています。その何十年という年月分の「思い出」が積もっている商店街。商店街にあるお店が1店舗閉まるごとに、私たちの中の思い出の場所がなくなってしまうのです。
そうなる前にもういちど記録と記憶に残しておきたいと思います。
どこでなにを買うかは自由。しかし、こういう個人商店がいつまでも商店街で営業し続けることを切に願います。
横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「よさこい、お酒に寛容な県民性、高知らしいレトロな建物」が大好き。サラリーマンをしながら日夜執筆活動をしています。次の世代へわたしの好きな「高知らしさ」をバトンタッチするためにウェブジャーナルを運営中。趣味でトレランをしています。