第3部 日本中で本丸及び追手門のすべての建造物が残っているのは高知城だけ《本丸以外の城郭の構造編》

みなさんこんにちは。

暑さにやられて少々身体がだるい編集長の小川です。

この時期はすこし歩くだけでも服が汗でびっしょりになりますよね。外での取材活動をしていると、洋服は1枚じゃ足りず何回か着替えないといけない羽目になってしまうのです。

全国的に暑さのきびしい7月ですが、高知はその暑さに加え、肌をヒリヒリさせる陽射しの強さがあります。高知では男性でも日焼け止めは必須アイテムといえるでしょう。

そんな暑さのなか、本日は高知城3部作の最終章「本丸以外の城郭の建造物編」の取材へいってきました。平日の午前中。しかも30℃以上の真夏日。高知城内に観光客のすがたはなくひっそりとしていました。

 

わずかな面影がのこる高知城郭内外の建造物をたどる

3部作さいごを締めくくるためやってまいりました「真夏の高知城」。

 

ひとの会話が掻きけされそうなほどの蝉の大合唱のなか、江戸時代より建造物がのこる「追手門」を通り高知城郭内にはいりたいとおもいます。江戸時代のお侍さんが見ていた「追手門」の景色とわたしが見ている「追手門」の景色が一緒というのがなんとも感慨深いですね。

 

追手門を抜け、本丸御殿の足元の石垣を時計回りに進んでいきたいとおもいます。高知城のパンフレットに掲載されている「太鼓丸」というところですね。

ほとんどひともおらず、景色もあまり見えないのですが、緑の中の散歩みちとしてはとても良い雰囲気でした。

 

ここは本丸御殿をささえる石垣のいちばん土台である部分です。

むかしの方はこれだけ大きい石を綺麗に組みながら積み上げていくわけですから、ほんと築城というのは技術的にも労力的にも大変だったということが肌で感じることができます。

 

こちらは、本丸御殿の西側。東側をみれば黒鉄門が見える位置です。

様々な種類の木々や花があったのですが、植物にめっきり弱い編集長ですので、その辺のご紹介は差し控えたいと思います(汗)。

この時期、木々の葉や雑草の伸びるのがとても早い時期ですが、とても綺麗に整えられていましたので、歩いていて気持ちの良い気分になりますね。今日は全くひとがいなかったので、とてもゆったりとした気持ちで歩くことができました。

 

ここには「御台所屋敷」があった跡地です。

「御台所」っていうのは大名の奥さんということです。追手門からは結構離れたところに屋敷があったんですね。いまでは完全に面影がなくなってしまいましたが、発掘調査により、忍道、塀や門の跡と思われるものが残されています。

もし敵襲があった際などには追手門の裏側に位置する「搦手門」から脱出できるよう「忍道」も用意されていたそうです。見た目ではほとんど分かりませんが、当時の跡図をみながら、城郭内にはどのような理由で建造物が建てられていたのかというのがなんとなくわかってきますね。

 

「御台所屋敷跡」の南側を歩いています。

この道は「搦手門(からめてもん)」につながっています。いまでは高知城の西側にある「城西公園」ともつながっている道となっているので、土日などは県庁などに車を停めて城西公園へむかう親子連れを見かけることがあります。

それではそのまま「搦手門(からめてもん)」へ向かっていきたいと思います。

 

高知城周辺には猫がたくさんいます。

しかも人懐っこいから、「みゃー」って泣きながら近づいてきてくれるんです。編集長は猫好き(黒猫は特に)なんで、取材のことは忘れてしばらく猫と戯れていましたよ(めっちゃかわいかったな)。

 

ここが「搦手門(からめてもん)」ですね。

「搦手(からめて)」というのは「裏」という意味。正面の追手門とは違い、城外と城内の行き来に頻繁に使われていたそうです。

当時の搦手門には二階建ての「櫓門(やぐらもん)」があり、そこで守りを固めていたようです。現在ではその「櫓門(やぐらもん)」は取り壊されてない状態ですが、搦手門の石垣のみが残されており、当時の面影を少しだけ垣間見ることができます。

 

ここは「御桜山(おさくらやま)」。

明治6年に「廃城令」が出されても、「あずま屋」という風雅を楽しむため建造された建物が残されていました。しかし、老朽化とともに取り壊しとなってしまったのです。

この御桜山もいまはただの小高い丘でしかなくなってしまいましたね。

 

高知城のお堀。

搦手門からは南に進み、県庁の南側にある「お堀」を通って追手門まで戻っていきたいと思います。

現在、高知城に残されている「お堀」は以前の3分の1程度だそうです。しかも、お堀の幅は当時の半分程度。防御のために作られたお堀がいかに大きかったかということを感じることができますね。

 

こちらが高知城の南側。いまでは高知県庁となっています。

当時、高知県庁があった場所には「藩主の隠居屋敷」がありました。現在ではその跡をみることができません。

 

こちらは県庁横にある広場。江戸時代中期からは「御馬場(おんばば)」だったとのこと。

読んで字のごとく馬の管理のための施設がったということですかね。正直、この「御馬場」だけは調べてみたんですが詳しく掲載している文献などがありませんでした。

いまは県庁の職員がお昼時に食事をされているのを見かけますね。

 

その公園内には「ガス燈」があります。

高知市内にもわずかにしか残っていませんが、大正4年横浜でガス燈が大量に設置されて以来、全国に広がったガス燈が高知でも設置されるようになったときの面影をみることができます。

 

ここは追手門横にある「野中兼山先生邸跡地」です。

土佐藩の家老として多くの改革や土木事業で成果をだした半面、過酷な労働をさせたということで領民からの反発に合い失脚。その後は高知県宿毛市にて「一族が絶えるまで幽閉」になったそうです。

土佐藩のために功績を出しながらも最後は一族が絶えるまで幽閉されてしまうという壮絶な人生を歩んだのですね。

 

失ってしまったものは元にはもどらない

これまで3部作で「高知城」について記事にしてきました。

こうして高知城について色々調べながら取材をしてきましたが、ほとんどの建造物が取り壊されてしまっているというのが正直な感想です。たしかに追手門や本丸の構造物がすべて残されているのは日本で高知城だけです。

しかし、以前高知城郭だった場所を歩けば歩くほど、取り壊されてしまった建造物がどれだけ大きかったのかを肌で感じることができました。

明治6年の「廃城令」により、日本中の城は取り壊されてしまいました。わずかに残った建造物についても145年という時が過ぎる中での老朽化や空襲、震災などで次々と取り壊されていきます。

「老朽化で危険だから取り壊す」というのは当然のこと。しかし、取り壊してしまえば永久にその姿をみることはできなくなります。

せめて、今ある建造物についてはこの先も可能な限り残していけたらいいと思います。

 

事前に要チェック!!高知城情報!!

 

高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門の利用料

18歳以上 420円

 

以下の手帳等を窓口で提示いただける方は利用料が無料になります

18歳未満(学生証等をご提示ください)、高知県または高知市長寿手帳、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳

※上記の方を直接介護または介助するために必要な方1名

 

高知城天守・懐徳館等の開館時間

9:00~17:00 (最終入館16:30まで)

※ゴールデンウィークやよさこい祭期間中などは開館時間を延長することがあります。また高知公園は時間に関係なく入園は無料です。

※休館日:12月26日 ~ 1月 1日

 

高知公園駐車場の利用料

乗用自動車(65台) 最初1時間まで 360円(30分延長毎 100円)

 

観光シーズンの駐車場事情について編集長より

高知城付近の駐車場スペースはかなり余裕をもって作られているとおもいます。しかし、高知観光が初めての方などは、比較的高い料金を払いコインパーキングなどに駐車しているのを見受けます。もし、高知城やひろめ市場、帯屋町アーケード、日曜市などの中心地での観光の場合、「中央公園地下駐車場」をお勧めします。

中央公園地下駐車場のサイトはこちらをクリック

 

 

 

横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「よさこい、お酒に寛容な県民性、高知らしいレトロな建物」が大好き。サラリーマンをしながら日夜執筆活動をしています。次の世代へわたしの好きな「高知らしさ」をバトンタッチするためにウェブジャーナルを運営中。趣味でトレランをしています。

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