またまた高知城からこんにちは。
最近ちょっとお腹が出てきたのが気になり、ダイエットに挑戦している編集長の小川です。
今日は少しだけ暑さも和らぎ、初夏にしては過ごしやすい1日ではないでしょうか。
さて、今日はあるものを作り続けて40年という方に取材をしてきました。高知では超定番のアレですね。高知で生まれ育ったひとで食べたことがないなんてひとはきっといないと思います。
高知の夏には「アイスクリン」が欠かせません

真夏の陽射しをうけて歩き続けると汗びっしょりになりますね。
高知城の追手門から本丸へ向かうための「二ノ丸」がここ。今では二ノ丸に建物はなく広場だけとなっています。
真夏に追手門から階段を上ってきてほぼ頂上に位置するこの場所には定番のあのお店があるのです。もうご存知の方が多いですよね。

いろんなものを売っています。
でもこのお店の目当てはただひとつ。それは「アイスクリン」です。
今では県外からの観光客も「アイスクリン」を知っているひとが多いですよね。ちなみに編集長は14年前の初高知の際に「アイスクリンってなんだ!?」状態でした。

なんで「アイスクリンなの?」
じつは、江戸時代の末期である1860年に「臨海丸」に乗船し幕府の渡米使節団がアメリカへ行ったのです。そのときにアメリカで「アイスクリーム」を食べたときに使節団が「あいすくりん」と呼んだそうです。
日本で初めて横浜でアイスクリームを販売した町田房造も「あいすくりん」という名称で販売したといいます。しかし、高知の「あいすくりん」はお店で販売している乳製品のアイススクリームとはやや違い、シャーベットに近い食感なのです。
高知の「あいすくりん」の特徴
アイスクリームをはじめとする、アイスクリーム類乳製品に比べ、乳固形分・乳脂肪分の割合が小さく、氷菓に分類される。乳脂肪分が少ないために、貯蔵や輸送時の温度の変動などで一部の氷が融解、再結晶しやすく、全体的にシャリシャリとしたシャーベット状の食感となるほか、乳製品独特のコクがしつこくなく、あっさりとした味わいが楽しめる。
引用:wikipediaより
わたしの知識では太刀打ちできないので、ウィキペディア先生から引用させてもらいました。
「アイスクリン」をつくり続けて40年

こちらが「アイスクリン」をつくり続けて40年の「国広さん」です。
笑顔でピースするチャーミングな国広さん。ほかにもお客さんがいるので少しだけインタビューさせてもらいました。
編集長 国広さんはどれくらいここでアイスクリンを作りつづけているんですか。
国広さん 3世代バトンタッチをしながら40年作りつづけてます。
編集長 外国人観光客にも「アイスクリン」は人気ですか!?
国広さん 外国人はほとんど買わないね。買うのはお水ぐらいかな。
編集長 「アイスクリン」で人気のあるフレーバーはなんですか!?
国広さん ゆずとバニラが多いね。
編集長 それじゃあゆずとバニラのダブルください。

早速、国広さんにおすすめのゆず&バニラを作ってもらいました。

ゆずとバニラだけあってほとんど色が一緒ですね。
食感はアイスとシャーベットの中間みたいな感じです。ソフトクリームと違い、シャーベットがあるためとってもさっぱりとした後味です。高知県民に愛される理由がよくわかります。

はっきりと「ゆず&バニラ」って書いてありましたね(笑)。
国広さんのおすすめがメニューに価格と一緒に書かれています。

昔懐かしい「インスタントカメラ」もありますね。
「アイスクリン」はいろんなところで売ってます
今日は高知城の二ノ丸でお店を出している国広さんを紹介しましたが、高知県のいたるところで「アイスクリン」を売っています。
観光客が訪れそうなところではよくみかけますね。ときには海沿いにポツンとパラソルとアイスクリンの什器だけしかない露店が出されています。だいたいおばあちゃんひとりか、老夫婦で販売されているのが多いですね。
高知らしさの代表格である「アイスクリン」をまだ食べたことがない方は、高知に来たらぜひ食べてみてくださいね。もし高知に行く機会がない方はこちらのお店で食べることができますよ。

横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「よさこい、お酒に寛容な県民性、高知らしいレトロな建物」が大好き。サラリーマンをしながら日夜執筆活動をしています。次の世代へわたしの好きな「高知らしさ」をバトンタッチするためにウェブジャーナルを運営中。趣味でトレランをしています。