高知市のはりまや橋商店街よりこんにちは。
昭和レトロな商店街をブラブラするのをこよなく愛する編集長の小川です
全国的に『シャッター商店街』が増える中、各地でショッピングモールが次々とリニューアル及び新規オープンをしています。
高知市にも『イオンモール高知』があります。高知駅から徒歩でも行ける距離とあって、週末にはとても賑わいをみせています。
しかし、高知市中心街にはそんな『巨大ショッピングモール』に負けていない商店街があります。
今回は高知最古の商店街である『はりまや橋商店街・魚の棚商店街』に行ってきました。( ̄▽ ̄)
かつては『中種商店街』と言われていた『はりまや橋商店街』

こちらが『はりまや橋商店街』。昔は『中種商店街』と呼ばれていました。

こちらは昭和30年代のはりまや橋商店街および『中種商店街』。当時は『はりまや橋』もれっきとした『橋』として市民に利用されていました。

アーケードに『高知県材』を使用している全国的にもめずらしい商店街なんです。木の温もりのあるとっても良い雰囲気^^

さあ!それでは『はりまや橋商店街』に行ってみましょう^^

商店街に入りすぐ目に入るのが『青柳(あおやぎ)』。
高知県民で青柳を知らないひとはおそらくいないでしょうね。青柳といえば高知土産の定番中の定番『土佐日記』。高知へ旅行に行った人なら『土佐日記』をお土産で購入したひとも多いのではないでしょうか^^

こちらは『TORIカフェ』。素敵な雑貨に囲まれながら珈琲やお酒を飲めるお店みたいですね。いつもお客さんと店主が夢中にお話しされている光景を見かける良い雰囲気のお店です^^

こちらの『はりまや町駄々っ子酒場』は10時~22時までの営業!!お酒好きな高知県らしい営業時間ですね。ランチ時には近くのビジネスマンがランチを食べにきています。いくら高知県民でも仕事中にはお酒のみませんからね。たぶん。。。

こちらが料亭『葉山』。
門構えが重厚でいかにも「高そう~」って思うかもしれませんが、実は意外とリーズナブル!!お祝い事があるときなどに利用されるそうです。編集長も母の退職祝いの時に利用させてもらいましたよ^^
関連記事:高知市の老舗料亭「葉山」で贅沢な雰囲気に酔いしれる

はりまや橋商店街の最も東側にあるのが『よさこい情報交流館』。よさこい祭りに興味がある方にとってはたまらないところでしょうね。
過去の『よさこい祭りのポスター』がずらっと並べられており、時代による衣装や女性のお化粧などの変遷をみることができます。
350年続く庶民の鮮魚市場『魚の棚商店街』へ!!

こちらが高知最古の商店街『魚の棚商店街』。
まるで昭和へタイムスリップしたかのような雰囲気ですよね。私が高知市の商店街で最も好きなところなんです^^
魚の棚商店街の歴史
起源は1661年頃と言われています。当時、土佐藩主だった山内忠豊の指示によりつくられたそうです。道幅も当時と一緒の3m。古い高知の文献を見ると、山間部の人たちが新鮮な魚を買いに『魚の棚商店街』へ1日がかりできていたと書かれています。

この商店街に入った瞬間、時間が過ぎるのを忘れてしまう不思議な感覚に陥ります。店主とゆっくり立ち話をするお客さんや、店番を隣のお店に頼み買い物へ出かける店主。今でもこんなところが残っていたんだと嬉しく感じます^^

ランチ時になると、スーツ姿でお弁当を買いに来る方々で賑わう『ひろっちゃん』。とにかくコロッケの種類がとっても多いんです。優柔不断なひとは選べないでしょうね(笑)。

こちらは『岡本海産物店』。
干物を中心に焼き魚や加工品を取り扱っています。

商品に『沖うるめ』と『釣りうるめ』ってありますね。東京から高知に来たばかりの時はどう違うのか全く分かりませんでした(笑)。観光客にとってはこういうお店で高知ならではの海産物を見るだけでも面白いと思います^^

干物だけでなく焼き魚もありますね。脂がのっててとにかく美味しそう!!

『魚の棚商店街』に残る海産物店はもうここだけ。当時はかなりの鮮魚店が軒を連ねていたのでしょうね。時代が変わったとはいえなんだか寂しい気がします。
新たな視点で『価値』を見出したい

車社会の加速、大型ショッピングモールの出店加速、コンビニの出店加速などにより、商店街で買い物をする人が大幅に減少しています。
このまま今の流れが進めば、商店街の規模縮小は将来継続的に進むことでしょう。皆さんがむかし買い物に行った記憶のある商店がなくなってしまうのです。仲良かった店主とはもう会えなくなってしまいます。母にわがままを言って無理やり買ってもらったコロッケを夕食前に食べ歩きをした思い出も、その商店がなくなってしまうことにより、思い出すきっかけがなくなってしまうのです。

こういう風景は気づかないうちにどんどんなくなっていってしまうものです。せめてなくなる前に少しでも商店街に通い、店主と話し、記憶と記録に残していきたいと編集長は思います。
はりまや橋商店街・魚の棚商店街の地図
横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「よさこい、お酒に寛容な県民性、高知らしいレトロな建物」が大好き。サラリーマンをしながら日夜執筆活動をしています。次の世代へわたしの好きな「高知らしさ」をバトンタッチするためにウェブジャーナルを運営中。趣味でトレランをしています。